長野県史跡 上原遺跡 配石跡 昭和三十五年二月十一日 指定 上原遺跡は縄文時代前期中葉(約五〇〇〇年前)の集落の跡であり、昭和二十五年からの三回にわたる発掘調査により、配石跡や小竪穴などの遺構とともに、多量の土器や石器が出土しました。 配石跡は円形二群に復元されています。一号群は一個の中心石柱を十二個の石柱が、南北径三・六m、東西径二・二mの楕円形に囲み、これから二・四m南方にある二号群は、中心石柱一個と六個の側石柱をもって、径一・八mの円形をなしています。これらの配石柱は、おそらくここに住んだ人たちの信仰的な遺構であると考えられています。 出土遺物のうちでは、石鏃や滑石製の玉類の数の多いことが、当時の人たちの生活を特徴づけています。