大町市指定天然記念物 第四十三号
三日町若宮八幡宮のヒノキ
平成九年三月二十四日 指定
ヒノキは、ヒノキ科ヒノキ属の雌雄異花の常緑高木です。大町周辺の自生地は北アルプス側の山麓部を中心にして、標高千七百m前後まで見ることができます。
材は耐久力があり、優良な建築用材となり広い用途をもつことから、このような巨樹は極めて稀です。
当ヒノキの生育地は標高約七百五十m、樹高やく二十九m、目通り周囲五百十cmを計り、全国的に見ても大径木に数えられ、均整のとれた樹形を呈しています。
このヒノキは、分水集落共同で祀られる若宮八幡宮の御神木であり、植栽され、信仰によって今日まで護り育てられてきたものです。推定樹齢約三百年。