学童集団疎開の地 記念碑
第二次世界大戦中の1944年(昭和19年)8月から終戦後の1945年(昭和20年)11月まで、ここ大町市(旧平村)木崎湖畔の9旅館に、世田谷区の多聞、祖師谷、塚戸、砧の国民学校児童約500人が集団疎開を行った。親元を離れ、食糧難、物資不足の中での子どもたちの集団生活は、今振り返っても悲惨なものであった。しかし、教職員をはじめ、旅館関係者、地元関係者の心ある御指導とお世話で全員無事終戦を迎え、帰京することができた。これらの人々に深く感謝するとともに、この子どもたちの不幸が再び戦争によって引き起こされぬよう、世界の恒久平和を祈念して、ここに記念碑を建立する。
1984年9月16日
木崎会
世田谷区
大町市