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【大町市散策まっぷ】
 若一王子神社:大町市大町2097
 竃神社:大町市大町4718
 犀竜の母子像:大町市平
 学童集団疎開の地 記念碑:大町市平10722
 西山城址 朝日登り口:松川村(その他)
 矢田川の磨崖仏:大町市八坂9435
 高札(ひせ金札・毒薬札):大町市美麻
 オハツキイチョウ:大町市大町6665
 双体握手像:大町市大町3200
 居谷里湿原:大町市平稲尾6700
 水上神社の大杉:大町市美麻9070
 三日町若宮八幡宮のヒノキ:大町市大町98
 西国三十三番観音像:大町市平21771
 天正寺:大町市大町4730
 猫塚:大町市平
 舘之内仁科氏居館跡:大町市社5672
 仁科神明宮:大町市社1159
 鹿島神社:大町市平8510
 清水氏居館跡:大町市常盤346
 大黒天とシダレザクラ:大町市大町
 森城址(仁科神社):大町市平9675
 上原遺跡 小竪穴:大町市平1955−1429
 上原遺跡 配石跡:大町市平
 西山村郷倉跡:大町市常盤2052
 猿ヶ城址:大町市
 猿ヶ城烽火台:大町市
 双体その他像:大町市平2811
 大町温泉郷:大町市平
 仁科庚申堂:大町市大町5854
 八坂大滝:大町市八坂
 鷹狩風穴:大町市
 市民の森:大町市大町841
 大町防空監視哨跡:大町市大町4306−1
 女清水:大町市大町2547
 西宮神社と皇太神宮:大町市大町
 高根町曽根田のエドヒガン:大町市大町7175-3
【北アルプス国際芸術祭2017】
 01:はじまりの庭
 02:たゆたゆの家
 03:∴ O = 1
 04:ちかく・とおく・ちかく
 05:北アルプス 高瀬川庭園
 06:私は大町でー冊の本に出逢った
 07:全ては美しく繋がり還る
 08:第1黒部ダム
 09:みすずかるしなの
 10:セルフ屋敷2
 11:土の泉
 12:龍の棲家
 13:土の道・いのちの道
 14:龍(たつ)
 15:Arc ZERO
 16:Trieb −雨為る森−
 17:水面の風景−水の中の光−山間のモノリス
 18:夢の部屋
 19:不可視な都市:ロング・グッドバイ
 20:ACT
 21:山の唄
 22:源汲・林間テラス
 23:Sky of the Children in Omachi 2017
 24:べールの向こうに
 25:ウォーターフィールド(存在と不在)
 26:アルプスの湖舟
 27:雲結い(くもゆい)
 28:花咲く星に
 29:伽藍ヘの廻廊
 30:信濃大町実景舎
 31:無限折りによる枯山水 鷹狩
 32:風のはじまり
 33:Bamboo Waves
 34:集落のための楕円
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◆仁科庚申堂(大町市大町5854)

 ⇒ 周辺地図
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大原町仁科庚申堂


 庚申信仰は、仏教に道教が習合したもので、この地方では、江戸時代の中期から「庚申講」として広く信仰されるようになった。
 この仁科庚申堂は、大町新堰の通水により大原町の開発が進んだ文化年間(1804年−1818年)に、大町村大原五人組の一人伊藤又蔵が、現大町市高見町の油屋染五郎から本尊の青面金剛像を譲り受け、「仁科庚申尊」として祀ったのが始まりとされる。境内には、「大姥大神」と刻印した文政二年(1819年)の石碑が現存しており、山姥信仰と一体として、この年に創建されたものと考えられる。大原地域は、遠く篭川の山中から導水して来た、大町新堰の通水により大きく発展した。

 毎年、年頭の庚申の日には、境内に五色の法幡が立てられ、七年に一度の御開帳には、市内をはじめ広範な地域から参詣者がたえなかった。特に農業や養蚕、諸商売にご利益があるとされ、明治四五年、昭和三年には句額が奉納され、大正一四年(1925年)には玉垣が新設されており、飲食業や花柳界からも信仰を集め、堂内には大町の芸子が連名で奉納した大提灯が残されている。
 このほか境内には、大町地震の調査にあたっていた大森房吉博士が大正七年(1918年)に記念植樹した際の記念碑や大正一〇年に大澤寺を祈願寺としていた公爵二条基弘が植樹した際の記念碑、二十三夜塔、大岩不動尊建立碑などが残されており、大原町を中心としたこの地域の人々が、仁科庚申堂に寄せてきた厚い信仰を今に伝えている。