◆西国三十三番観音像(大町市平21771)
⇒ 周辺地図佐野坂西国三十三番観音像
江戸時代の後期に入ると、観音信仰に支えられて、白馬村からも西国・坂東・秩父・四国の聖地巡礼に旅立つ人たちが見られた。佐野坂の観音像は、塩の道千国街道沿いに点々と置かれ、道しるべや亡者の供養も兼ねて立てられたものといわれる。
彫像は伊那片倉村の高遠石工の名で知られる、伊藤賢吉らのもので、名工の冴えが見られる。佐野村の人々によって、三十三体共に江戸時代後期の「文政十二年(一八二九年)」に造立された。
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