◆29:伽藍ヘの廻廊(大町市大町6665)
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伽藍ヘの廻廊 (高橋 貞夫)
洋画家·山本鼎(かなえ)の提唱で始まった農民美術の流れを汲んだ木工芸は、長野県の伝統芸術のひとつ。高橋は、その農民技術を新日本農民美術研究所で学んだ後、漆を施した版に木彫を組み合わせた独自の技法「彫彩」を編み出し、活動を続けている、信濃大町の作家。
素朴な木という素材の上で、岳都で生まれ育った感覚から生み出される力強い彫りの生命力と、漆の静謐さの両方が表れている高橋の「彫彩」には、独特な世界観が感じられる。